伝わる画像・ビジュアル設計 — 1枚で内容が伝わる“絵”をつくる

1:「ビジュアルで伝える」

プレスリリースは、「タイトル」「リード文」「本文」「画像」「連絡先」の5つの基本構成要素の1つとして画像を含みます。視覚的な情報はテキストよりも直感的で強いインパクトを与えるため、プレスリリースの内容を補完し、読み手の理解を助ける重要な要素です。

画像を工夫して入れることで、プレスリリースの内容を一目で把握できるようにすることが、作成において意識すべき重要な点です。特にテレビは「映像で伝える」メディアであり、どんなに内容が優れていても、視聴者が直感的に理解できる**「絵」**がなければ番組として成立しないため、ビジュアルの有無が取材を左右します。

2:なぜ画像が重要か、文字より“瞬時に理解”、記者に使われる確率がUP

プレスリリースにおいて画像が重要視される主な理由は以下の通りです。

瞬時に内容が伝わり、興味を引きつける

  • 直感的な理解:「一枚の写真は、千の言葉に匹敵する」と言われるように、画像は文章よりも豊富で正確な情報を視覚的に伝えることが可能です。
  • アイキャッチ効果:多忙なメディア関係者は日々膨大な量のプレスリリースを目にするため、ひと目で情報が得られる画像を使用することで、リリースの内容を瞬時にイメージさせ、本文に目を通してもらうきっかけを作ることができます。
  • SNS拡散力:プレスリリースのトップに掲載された画像は、SNSでシェアされる際のアイキャッチ/サムネイルとなる可能性があります。インパクトのある画像は**「映える」**ことでSNSでのバズを狙え、取材につながる可能性も高まります。

記者に採用されやすくなる

  • 編集のしやすさ:画像はメディアがそのまま記事に活用するための「素材」となるため、メディア掲載に活用しやすい画像を添付することで、記者や編集者の手間を省くことができます。特に人数の少ないWebメディアの編集部にとって、高解像度の画像素材が添付されていることは記事化の確率を格段に高めます。
  • ビジュアル重視のメディアへの訴求:特にテレビ、雑誌、Webニュースはインパクトや撮れ高のある画像や映像を求めているため、視覚的な要素はこれらのメディアに取り上げられる可能性を高めます。
  • 「絵になる」提案:テレビディレクターは常に「どんな映像が撮れるか?」で頭がいっぱいなため、プレスリリースに撮影可能な映像をイメージできる写真を載せることで、取材確率が数倍高くなります。

3:良い画像の条件、サイズ・縦横比、情報量の最適化、使用シーンがわかる

メディアが採用しやすく、ニュースの価値を高める**「良い画像」**にはいくつかの条件があります。

1. 技術的品質・提供方法

  • 高解像度(高インパクトな素材):鮮明で、メディアがそのまま記事で使用できる高解像度の画像を用意することが不可欠です。
  • 複数枚用意:アイキャッチとなるメイン画像(キービジュアル)の他に、本文中にも情報を正確にわかりやすく伝えるために2〜5枚ほどの画像を掲載することが理想的です。
  • 提供形式:画像データは、メディアが自由に利用できるよう提供(ダウンロード)できるように配慮しておくと親切です。
  • 著作権・肖像権:使用する写真やイラストについて、著作権や肖像権を侵害していないか、権利関係を必ずクリアにしておく必要があります。

2. 情報量の最適化(図表の活用)

  • 客観的なデータの視覚化:プレスリリース上でデータに関する情報を文章だけで伝えるのは困難なため、図や表、グラフを挿入することで、情報を直感的に分かりやすい内容にすることが推奨されます。
  • 記者のニーズ:記事化するときにそのまま使える図表やグラフは、記者が最も喜ぶ要素の一つです。比率を表す円グラフ、時間に伴う変化を表す折れ線グラフなど、扱うデータに合わせて適切な形式を選びましょう。

3. プレスリリースの趣旨が伝わること(使用シーンの提示)

  • 世界観や利用シーン:画像は、単なる製品の外観ではなく、自社の企業イメージやサービスの世界観、利用シーンが伝わるものにすべきです。
  • ストーリーの連想:画像によって、その商品やサービスが解決する生活者の課題や、使用シーンが連想されることが必要です。
  • 感情の訴求:テレビ向けであれば、ユーザーが利用しているシーン(驚く、喜ぶといった感情が見える表情)や、開発者が試行錯誤している開発現場の様子など、「動き」「変化」「感情」が映像で示せる場面を用意することが鍵となります。

4:NG画像の例、白抜きだけ、文字だらけ、加工が強すぎる

プレスリリースの信頼性を損なったり、メディア側の利用を妨げたりする画像は避けるべきです。

避けるべき画像の例

  • 白抜き画像のみ:商品の白抜き画像(商品だけの背景がない写真)は、商品概要などでは必要ですが、リード文の下に掲載するキービジュアル(メイン画像)としては避けるべきとされています。メイン画像には、使用シーンなどイメージ画像を載せるのがおすすめです。
  • 過度な加工やテキスト:過度な加工や、文字(テキスト)を載せすぎると、メディアが記事制作の際に使いにくい場合があるため注意が必要です。
  • 文字だらけ:文字ばかりでイメージしにくい画像やプレスリリースは、読むこと自体がしんどいと感じる人が多く、避けるべきです。
  • 「フェイク情報」:信頼性を損なうため、絶対に加工した写真を載せてはいけません。
  • 著作権・肖像権の侵害:権利者の許可なく他人の著作物(写真、イラスト、ロゴ、キャラクターなど)や、一般の人が写っている写真(肖像権)を使用するのは避けましょう。

5:おすすめ画像構成

効果的なプレスリリースを作成するためには、複数の種類の画像を適切に配置することが推奨されます。

  1. キービジュアル(メイン画像)
    • 配置場所:リード文の下など、プレスリリースの前半。
    • 内容:プレスリリースの内容を一目で伝えるインパクトのあるイメージ画像。サービスの世界観や利用シーンが伝わるものを使用します。Webで公開された際のサムネイルとなるため、目立つものを選択します。
  2. 本文中の画像(詳細説明用)
    • 枚数:メイン画像以外に、2~5枚程度掲載するのが理想です。
    • 内容
      • 図解/イラスト:複雑なサービスの仕組みやビジネスモデルなどを分かりやすく図解する。
      • グラフ/表:調査結果、実績、市場の成長性などの客観的なデータを提示し、説得力を高める。
      • ビフォー/アフター:リニューアル情報など、変更点を視覚的に比較できるようにする。
      • 関連素材:商品概要用の白抜き画像や、関連サービスのロゴなど。
  3. イベントレポート
    • 内容:当日の会場の様子など臨場感が伝わる写真、登壇者やゲストの写真。
  4. 提供資料(プレスキット)
    • 内容:プレスリリース本文だけでは伝えきれない高解像度の画像、調査レポートの全容などを、ダウンロード可能なURLなどで提供します。メディアが記事で使用しやすいように、複数のパターンを用意すると親切です。

画像や図表をうまく活用し、文字が詰まったレイアウトを避けることで、視覚的に読みやすいプレスリリースとなり、記者の取材意欲を高めます。

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